今回は、そんな秋冬の服づくりにおすすめの生地を17点ご紹介します。厚みや柔らかさの違いに加えて、僕が実際に作って着ているものの話も交えながら、用途ごとにまとめました。バッグや小物におすすめの生地もあります。
秋冬のパンツを作りたい方に
きれいめのパンツに、ストレッチチノ

「秋冬のパンツを作りたいんだけれど、どんな生地で作ればいいんですか?」と聞かれたら、僕はまずこの生地をおすすめしています。
しっかりと厚みがあって、少しストレッチの効いたチノです。お値段は結構するんですが、それだけの上質な素材感があります。きれいめのパンツを作りたい方には、特におすすめしたい生地です。
どの色も透け感がないので、1枚でパンツにできます。秋口の少し薄手のコートや、春先のスプリングコートにも向いています。
静電気について
コットン97%・ポリウレタン3%の綿主体の生地です。綿は吸湿性があり、静電気がたまりにくい素材。パンツに重ねるインナーも綿などにすると、静電気を抑えやすくなります。
コットン ストレッチ チノ 無地|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「8770」と検索
家庭用ミシンで縫いやすい、あったか裏起毛2WAYストレッチ

暖かく、しっとりした秋冬のパンツやワンピース、スカートを作るなら、この生地が一押しです。程よくお手頃な価格で、洋裁初心者の方にもおすすめしています。
シワにとても強いので、シワが気になるお洋服にもぴったり。洗濯機や乾燥機も使えて、お手入れが楽なところも魅力です。
少しストレッチが効いているので、着心地も楽です。伸びすぎない生地なので、家庭用ミシンでもサクサク縫えます。糸はレジロンでも、普通のシャッペスパンでも縫えます。
静電気について
ポリエステル100%の生地は静電気がたまりやすい傾向があります。この生地には、吸湿性があり静電気を逃がしやすいレーヨンが33%含まれているため、帯電を抑える効果が期待できます。ただし、静電気の起きやすさは湿度や着用条件によっても変わります。
重ねる服との組み合わせもポイントです。ポリエステルはウールやナイロンとこすれると静電気が起きやすいため、気になる方はコットンやリネンなど、帯電しにくい素材の服と組み合わせると抑えやすくなります。
「洋裁初心者だけど、秋冬のお洋服を作ってみたい」という方には、ぜひ使っていただきたい生地です。
あったか裏起毛 2WAYストレッチ
商品ページへ公式サイトで「82-7120」と検索
シワに強く、普段使いしやすい綿ポリツイル

秋冬のパンツ用に、扱いやすさで選ぶなら綿ポリのツイルもおすすめです。
しっかりとした厚みがあり、シワに強い生地です。普段よくはくパンツを作りたい方に、候補に入れていただきたい1枚です。
静電気について
コットン35%・ポリエステル65%の混紡です。綿は電気を逃がしやすい一方、ポリエステルは帯電しやすい性質があり、乾燥する時期は静電気が起こることもあります。ウールやナイロンとの摩擦が気になる方は、綿やリネンのインナーとの組み合わせがおすすめです。
綿ポリ混紡16sツイル|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「1290」と検索
厚みがあって、とろっと柔らかいストライプネル

こちらは、ぬめっとした触り心地が特徴の生地です。厚みのわりに柔らかく、とてもしなやか。シャキッとした生地ではなく、厚みがあってとろっとした生地を探している方におすすめです。
パンツに使える厚みがあり、透け感もないので1枚で使えます。厚さだけでなく、触ったときの柔らかさや仕上がりの雰囲気で選んでみてください。
静電気について
ポリエステル63%・レーヨン34%・ポリウレタン3%の混紡です。レーヨンは吸湿性があり、静電気を逃がしやすい素材なので、帯電を抑える効果が期待できます。重ねる服は綿やリネンなどを選ぶと、静電気対策になります。
微起毛 ストレッチストライプ ネル グレー|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「16405」と検索
コーデュロイは、厚みと硬さで選ぶ
初めてなら、使い道の広いシャツコーデュロイ

コーデュロイにはいろいろな厚みがあります。その中でも、まず試していただきたいのが、このシャツコーデュロイです。
シャツやワンピース、スカート、パンツのほか、ベビー服にも使えます。スタンダードで使いやすく、いろいろなものを作れる生地です。
「コーデュロイで何か作ってみたい」という方は、まずはこちらから選んでみるのがいいと思います。
静電気について
コットン素材で、静電気がたまりにくい傾向があります。コーデュロイの畝や起毛だけで静電気の起きやすさが決まるわけではありません。シャツやワンピースにする場合も、重ねる服を綿などにすると静電気を抑えやすくなります。
コットン21Wシャツコーデュロイ|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「8200」と検索
厚手でも柔らかい、親子コーデュロイ

細い畝と太い畝が交互に並んでいるのが、親子コーデュロイです。畝は、生地の表面にある筋状の凹凸のことです。
シャツコーデュロイよりもしっかり厚手で、パンツにもおすすめ。厚みのわりに柔らかく、少し落ち感があります。
硬めのコーデュロイよりも、柔らかさのある厚手の生地を探している方には、こちらが向いています。
静電気について
コットン97%・ポリウレタン3%の綿主体の生地です。綿は吸湿性があり、静電気がたまりにくい素材。パンツやスカートに合わせるインナーも綿などを選ぶと、静電気対策になります。
ふんわりやさしい親子コーデュロイ|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「8210」と検索
カチッとしたジャケットには、8ウェールコーデュロイ

親子コーデュロイよりもしっかりと目が詰まり、少し硬めに仕上がっている生地です。
カチッとしたジャケットやアウターを作りたいとき、しっかりした雰囲気に仕上げたいときには、この8ウェールコーデュロイをおすすめしています。
柔らかめの厚手なら8210、しっかりめなら8220。同じコーデュロイでも、作りたい服の形に合わせて選ぶと違いが分かりやすいと思います。
静電気について
コットン100%で、静電気がたまりにくい傾向があります。厚みや畝の太さだけで帯電しやすさが決まるわけではありません。アウターにする場合も、中に重ねる服を綿などにすると静電気を抑えやすくなります。
しっかり8ウェール コーデュロイ|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「8220」と検索
柔らかなパンツに、KFシリーズの8ウェールコーデュロイ

上で紹介した8220はしっかりしたタイプですが、こちらは同じ8ウェールでも、より柔らかなコーデュロイです。
カチッとしたジャケットなら8220、柔らかい感じのパンツなら、このKFシリーズがおすすめ。しっとりと柔らかく、肉感もあるので、透けを気にせず1枚で使えます。
パキッとした鮮やかな色があるのも魅力です。洋服だと少し取り入れにくいと感じる色も、バッグや雑貨、小物にすると、差し色になってとてもかわいいと思います。
8220との違いは生地幅にもあります。8220は144cmの広幅ですが、こちらは一般的な110cm幅。広幅の生地は少し扱いにくいと感じる方にもおすすめです。
静電気について
綿主体のコーデュロイで、静電気がたまりにくい傾向があります。起毛のある生地でも、帯電のしやすさは素材や湿度、重ねる服によって変わるもの。静電気が気になる方は、綿やリネンなどの服と組み合わせてみてください。
コットン 8W コーデュロイ|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「kf2500」と検索
肌に触れるものに使いたい、ガーゼとニット
ふっくら柔らかい、国産ダブルガーゼ

当店のダブルガーゼは国内生産で、しっかりと膨らみのある生地です。柔らかく、とろけるような肌触りに仕上がっています。
表面の毛を焼いて取り除く「毛焼き」という加工をあえてせず、毛を残しています。そのため、秋冬にも使えるふっくらとした風合いがあります。
ガーゼというと春夏を思い浮かべる方もいると思いますが、この膨らみと柔らかさを秋冬のものづくりにも使ってみてください。
静電気について
コットン100%のダブルガーゼで、吸湿性があり静電気がたまりにくい素材です。パジャマにする場合は、肌着や寝具も綿などを選ぶと、こすれたときの静電気を抑えやすくなります。
とろける国産コットンダブルガーゼ|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「3250」と検索
ベビーや大人の肌着に、フライスニット

厚すぎず薄すぎず、インナーにも使えるニット生地です。
もともとは、ベビー用の肌着にいいんじゃないかなと思って取り扱いを始めました。その後、大人の肌着に使ってくださる方もいらっしゃって、そういう使い方にも向いているんだなと思いました。
ベビー服だけでなく、大人用の肌着を作りたい方にもおすすめです。
静電気について
コットン100%のニットで、静電気がたまりにくい傾向があります。ニットだから静電気が起きやすいというわけではありません。重ね着の内側に使う綿の肌着やカットソーは、静電気が気になるときの選択肢にもなります。
フライスニット 生地 無地 コットン100%|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「7450」と検索
僕が3年着ているTシャツの生地、ミラノリブニット

ミラノリブニットは、しっかり厚みがあって、とにかく縫いやすい生地です。
僕はこの生地でTシャツを作って、もう3年ぐらい着ています。洗濯による若干の色落ちはありますが、首元のよれは全然ありません。長く着られるところも気に入っています。
当店のTシャツ型紙を使えば、首周りも同じ生地で処理できます。別にリブ生地を買わずに作れるので、生地をそろえやすいのもいいところです。
静電気について
コットン100%なので、吸湿性があり静電気がたまりにくい素材です。セーターのような見た目でも、帯電の傾向は素材によって異なります。重ねるインナーも綿などにすると、静電気を抑えやすくなります。
ミラノリブニット 生地 無地 コットン100%|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「7550」と検索
暖かいパジャマに、エアースムースニット

空気を含んだような厚みがあって、とてもしなやかで柔らかいニットです。
僕はこの生地でパジャマを作っています。よく伸びるので着心地がよく、暖かいところも気に入っています。
秋冬に着るパジャマを自分で作ってみたい方に、おすすめしたい生地です。
静電気について
コットン100%で、静電気がたまりにくい傾向のニットです。パジャマや肌着に使う場合は、上に着る服や寝具も綿などを選ぶと、摩擦による静電気を抑えやすくなります。
【ベビー基準検査済】エアースムースニット 無地|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「7650」と検索
とろっとした肌触りの服やパジャマに、レーヨンベア天竺

秋冬に着る、しっとりとろみのあるニットのお洋服を作りたい方には、こちらが一押しです。当店のニット生地の中でも、かなり手に取りやすい価格になっています。品質が悪いから安いのではなく、お手頃に仕入れることができた分、販売価格も抑えています。
ただ、ニットを一度も縫ったことがない方には、正直あまりおすすめしません。この生地は、ニットの中でも少し縫いにくい部類に入ります。
理由は、とても柔らかいからです。生地のハリは縫いやすさに大きく関わりますが、この生地は本当にとろとろ。少しニットを縫うことに慣れた方におすすめしたいです。
その分、手触りや肌なじみはとてもいいんです。僕はこの生地をパジャマにしていますが、暖かく、着ていて肌の乾燥も感じず、とても気持ちよく着ています。とろっとした肌触りのお洋服が好きな方には、ぜひ試していただきたい生地です。
静電気について
レーヨン96%・ポリウレタン4%の生地です。レーヨンは吸湿性が高く、静電気を逃がしやすい素材。乾燥や重ね着の影響は受けるため、パジャマにする場合は肌着や寝具も綿などにすると静電気対策になります。
レーヨンベア天竺 無地|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「751761」と検索
柄や毛足で、秋冬らしい服と小物に
秋冬らしい柄を選ぶなら、グレンチェック

秋冬らしいチェックといえば、僕はギンガムチェックよりもグレンチェックを思い浮かべます。
この柄を使うだけで、ぐっと秋冬らしい雰囲気になるんです。無地とは違うものを作ってみたい方は、ぜひグレンチェックも試してみてください。
こちらは綿ポリのソフトダンガリーです。柄で秋冬らしさを取り入れたいときにおすすめしています。
静電気について
コットン50%・ポリエステル50%の混紡です。綿の吸湿性によって帯電を抑える効果が期待できますが、乾燥した環境では静電気が起こることもあります。ウールやナイロンとの摩擦が気になるときは、綿やリネンの服と合わせてみてください。
綿ポリ ソフトダンガリー グレンチェック|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「8000-15」と検索
バッグや小物にも使いたい、洗えるビーバー

当店で扱っているビーバー生地はこちらの1種類です。毛足が長すぎず、お家で洗えるタイプになっています。
作品例ではバッグに使っていますが、お洋服にも使えます。僕は特に、バッグや雑貨に使ったときに、この生地のよさが出ると思っています。
ビーバーを使うと、一気に秋冬らしい雰囲気になります。とても縫いやすいので、洋裁初心者の方にもおすすめしたい秋冬素材です。
静電気について
ポリエステル90%・ウール10%の生地です。ポリエステルの割合が高く、乾燥する時期は静電気に気をつけたい素材。ウールやナイロンの服との摩擦でも起こりやすくなるため、重ねる服には綿やリネンなどがおすすめです。
おうちで洗える ポリウールビーバー ファー|50cm単位
商品ページへ公式サイトで「2820」と検索